吾輩は起業家である

第2巻

キャンパスフリーマガジン bourgeon(ボージョン)
「まだ振り返る過去はない」by方喰(かたばみ)正彰代表

更新:2006/3/3
文:川中謙次(法政大学)

第3章(最終章) ・・・宇宙への夢を託したデジタル紙芝居

心の円グラフでは、DREAM、ACTION、FIGHTの3つが均等に分かれているという方喰氏。
では、そのでっかいでっかいDREAMを語ってもらいましょう!!

取材風景
ズバリ聞きます!今後の事業展開を教えてください!!
方喰:
(敬称略)

そうですねー、bourgeonも含めて今後はネットをはじめとするITへの進出を考えています。

具体的にはどんなものですか?
方喰:

本当のところ最初は、携帯の新しいコンテンツ制作をやりたかったんです。

その携帯コンテンツの具体的アイディアとは?
方喰:

取材風景その携帯コンテンツも漫画関係なんですが、携帯に漫画を配信しようと思っています。携帯に既存の漫画を配信するシステムは既にありますが、私は漫画やイラストを使った新しいことを考えてます。例えば「ブラックジャック」などの既存の漫画をデジタル化するのでなく新しい話を創造し、それに加えて効果音やBGMなどが出るようにします。
私はこれを、「デジタル紙芝居」と名づけました。

なるほど。その夢の進行状況は?
方喰:

実は、もう作家さんにはデジタル紙芝居の話を作ってもらっています。
まもなく一応試作が完成するので、うまくいったら皆さんにお見せできる日もそう遠くはないかも知れません。

1年後のビジョンを教えてください。
方喰:

やっぱり、年収1000万円くらいは欲しいですね。
今はインキュベーションオフィスを借りているのですが、あと3年しかいられないんですよ。だからあとに続く後輩のためにも、早めに自分のオフィスを持ちたいですね。

その具体的な場所は?
方喰:

やはり流行の最先端っていうことで、渋谷で。相当の家賃を取られるでしょうけど…。

では、10年後のビジョンは?
方喰:

ここはでっかく…5000億円で!
10年後は今よりもとんでもなく技術が進歩しているでしょうし、個人での宇宙旅行も今よりもっと盛んになっているでしょう。
それならば、宇宙に家を建てるくらいの偉業を成し遂げたいです。

最後の質問です。
このコーナー「吾輩は起業家である」は、夏目漱石の「吾輩は猫である」からとっています。冒頭「名前はまだない」に対して、方喰氏が今はまだ持っていないもの、これから欲しいものを「○○はまだない」に当てはめてみてください。
心の円グラフ

 方喰氏、悩むこと1分少々・・・




 完成!

さて、「まだ振り返る過去はない」とのことですがその心は?
方喰:

私は証券会社を蹴り、インキュベーションオフィス制度を利用して起業しましたが、全く後悔はしていません。
まだまだやりたいことはたくさんあります。
だからこそまだ、振り返る過去はいらないのです。

法人化されたばかりでお忙しい中、本当にありがとうございました。

【記者のあとがき】

漫画は日本の全出版の総売上数の約2割を占め、年間出版数は全体の約4割にも上るそうだ。各大学、高校には必ず一つは漫画研究会やそれに似た団体があるだろう。そのことからも分かるように、日本人は漫画を読むのも大好きだし、描くのも大好きだ。しかし、大勢の漫画家志望者の中で成功するのはほんの一握りしかいない。というのも、日本の漫画市場が大きい分、漫画同士の競争が苛烈なのだ。

以前は漫画を読む媒体は紙しかなかったが、現代では方喰氏が語ったように携帯電話やweb上で漫画が読めるようになった。これは漫画家志望者にとって、自分の作品を世に出すチャンスが増えたといえる。そういう意味で漫画をwebやフリーペーパーという今まで使われなかった媒体に送り出した方喰氏は漫画界にとって、革命的なことをしたと思う。

方喰氏は、bourgeonを足がかりに多角的な事業展開をし、最終的に宇宙に家を建てたいという。漫画は夢や空想のストーリーを描くものだが、実際にそのストーリーを現実にできたらとても楽しいと思う。
漫画の新しい可能性を作り出している方喰氏だが、同時に自身の夢のストーリーを現実にすべく活動している。そんな方喰氏はとても生き生きしているように見えた。漫画の新展開を待ち遠しく思う。

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