吾輩は起業家である

第2巻

株式会社早稲田クーポンボード企画
「限界はまだない!」by藤森誠 代表取締役社長
「ファンはまだいない」by霜田明寛 取締役

更新:2006/4/1
文:堀内政彰(法政大学)

第1章 きっかけは偶然という架け橋から

早稲田クーポンボード企画のプロフィール

「2005年度学生起業家選手権」(東京都・都中小企業振興公社主催)で優秀賞を受賞。
助成金300万円を資本金に当て法人化(平成18年3月9日)。
スタッフは、早稲田大学商学部4年生の藤森誠代表取締役社長(写真左)、早大商学部2年生で企画営業を手がける霜田明寛(写真右)さんを中心とする6名。
事業内容はクーポン付周辺店舗広告を掲示する駅貼り型ポスター「クーポンボード」の提供。
駅の出口付近にクーポンボードを設置する。ユーザーはロゴを携帯電話で撮影し、その画面を掲載店舗の店員に提示すれば規定の割引が受けられる。
「※なお、取材対象者の学年は取材日(2005年1月7日)当時のものです。」

欲しい時には見つからないし、いつも持っているのは重たすぎる・・・
そんな既存のクーポンへの不満を解消した、
新しいクーポンのかたち!

それが早稲田クーポンボード企画の生み出した駅貼り型ポスター、クーポンボードである。

「駅前から店舗、学生と共に町全体を盛り上げていこう」。
今回は、その想いを胸に立ち上がった早大生のお二人を紹介しよう。

LET‘S インタビュー!

早稲田大学商学部4年
  代表取締役社長 藤森誠さん(写真右)

早稲田大学商学部2年 
取締役 霜田明寛さん(写真左)

photo

クーポンボードの事業内容を思いついたきっかけを教えてください。
藤森:
(敬称略)

3年生の前期で「ビジネスゲーム」という授業をとっていたんですね。
ビジネスプランを考え発表するという授業なんですが、そこで移動販売のプランを考えていて。
それを練っていた時に偶然インターネットで「WITEM」と言う会社のサイトを見つけたんです。

利用方法:ユーザーはクーポンボード上にあるロゴを携帯電話で撮影し、その画面をクーポンボード掲載店舗の店員に提示すれば規定の割引が受けられる。コードリーダーは必要なし。
WITEM?
藤森:

アイディアのポリタンクのような、一日一個アイディアを出すという企画のサイトですね。
そこで小島さんという方が現在の早稲田クーポンボードと似た、広告媒体のアイディアを出ていたんです。
小島さんの場合は、コンビニにその町の周辺の情報を貼り出す形式でした。
その名前が「クーポンボード」だったんです。
「あ、これ自分のアイディアと似てるな」と思って。
そこで小島さんにメールを送らせてもらい、名前を使用する許可をもらいました。

小島さんとは一緒に事業を?
藤森:

いや、今はもう全く別ですね。ただ報告は一応しなきゃとは思っています。

お二人は昔から起業したいと考えていたんですか?
藤森:

そうですねぇ。
僕は「起業したい!」というよりは、ありきたりな表現なんですが、「自分の力を試したい!」っていう想いが強かったです。
例えばペンとか消しゴムとか何でも良いんですけど、「絶対それより良いものがあるはずだ、絶対それより良いものが作れるはずだ」って思うんです。
「自分ならできるはず」、それを具体化する手っ取り早い方法が起業だと思いますね。

霜田
(敬称略)

僕はあまり考えていなかったですね。
去年の夏に、ジャニーズ事務所のオーディションを受けて落ちたことがきっかけで起業を考えるようになりました。

ジャニーズですか!?
霜田:

いや、そこまでジャニーズ事務所に固執していたわけじゃないですけど(笑)
ただ一つの大きな夢が絶たれたことで、別の道を考えるようになりました。
もともとタレントになりたいとは思っていたんですが。
今、僕は演劇をやっていて、将来はタレントとか役者として、映画のプロデュースなり、演劇のプロデュースなりを手がけてみたいと考えているんです。究極の目標はエンターテイメント事業会社の社長になることですね。

演劇はいつから始めたのですか?
霜田:

素人としては高校の時。
それからプロのチャンスには恵まれず、やっとこの間、去年の10月に早稲田大学とジャニーズ事務所が合同で東京グローブ座に学生を舞台に立たせようという話がきまして。
それが初めてのプロの舞台になりました。

プロの舞台はどうでしたか?
霜田:

photoあーこれがプロの世界なんだ、って。
僕、すごいジャニーズ事務所に思い入れが あって。
ジャニーズ大好きで育ってるんで(笑)
そのジャニーズのタレントさんと、同じ舞台 に立てたことがまず良かったですね。
そこで思ったのが、最初は自分の私利私欲で目立ちたいとか…そういう思いで演劇を始めていたんですけど、お客様からお金を頂いて舞台に立つことで、だんだん本当にお客さんにいい影響与えたい、満足させたいって想いが出てきたんです。
その時に、ビジネスを通しても、演劇を通しても、僕は「人を楽しませる」ということがしたいんだなって。
たとえ手段が違っても、何をするにしても、人にいい影響や元気を与えたいって想いが強くなりましたね。
僕の究極目標は「世界中を笑顔にする」ことなんです。
それを達成するという意味で、自分が早稲田クーポンボードを始めた動機は、演劇でもビジネスでも根底は一緒なのかな、と感じます。

お二人が出会ったきっかけとは?
霜田:

もう、全くの偶然ですね。

藤森:

霜田に声をかけた理由は…授業でたまたま隣にいて、喋ってみたら意気投合で。もうその日のうちに声をかけました(笑)

霜田:

photo去年の5月の終わりくらいですね。
本来僕が受けるべき授業ではなかったんですが、ものすごく潜ってでも聞きたい授業があって。
その授業の時に遅刻してきた藤森さんが、僕の隣に座ってきて、「教科書を見せてくれないか」と。
で、話をしているうちに、いろいろ広告業界の話とかになり、で、この人頭良いなーとか思ってたら、実は先輩だってことが分かり、起業したいという気持ちを打ち明けられ、じゃ僕もメンバーに加わります、って感じで。

藤森:

まぁその前に、ビジネスコミュニケーションというプレゼンの授業で、友人4人とチームを組んで、今のクーポンボードに似たようなアイディアを出していたんですね。
実際にプレゼンすると結構評判も良くて。
先生が学生起業家選手権を紹介してくれ、出してみたんですよ。
それでメンバーを探しているときに霜田に会ったんです。

本当に偶然の出会いですね。
霜田さんがそこまでして潜りたかった授業って何だったんですか?
霜田:

「映画のすべて」という映画監督が毎週来る授業で。
僕ものすごく映画に興味あって、将来映画つくりたいなとか思っているんで聞きに行ったんですね。
だから本当にいい偶然というか。
自分が好きな映画「猟奇的な彼女」に「運命は努力した人に偶然と言う架け橋を与えてくれる」という台詞があるんですけど、この時に、あ、これまさに、「映画のすべて」に出るという努力をしていたら、運命が偶然を与えてくれたんだな、って感じましたね(笑)

次回、お二人には学生起業家選手権についてお伺いします!!

 
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