吾輩は起業家である

第4巻

合資会社 創新侍 代表 益満寛志氏
「単位はまだない」

更新:2006/5/26
文:福田佳那子(慶応大学)

第2章 学生だからこその強みと弱み


学生の益満さんだからこそ伺いたいのですが、今の学生ってアルバイトとかで社会に出ることはあっても自分から動かなかったら学生が社会を意識することは少ないですよね。もったいないと思うことはありますか?

益満:

(敬称略)

皆チャンスは平等にあるのですが、それをそうと感じられる人が少ないのかなとは思いますね。

というと?

益満:

例えばあるセミナーに、30人出たとします。その1人が僕です。そして結果的に僕だけがそのセミナーつながりで、とある社長さんと知り合いになり、面白いプロジェクトを始めることになったとします。これって、僕が特別な才能をもっていたからだと思いますか?

んー・・・

益満:

この場合、才能なんて全く 関係ないんです。僕以外の参加者29人だって、僕と全く同じ環境にいたんですから。皆チャンスは平等にあると語る

 

じゃあ、なぜ僕だけがプロジェクトに関われることになったのか。

それは大体こんな感じです。まず名刺交換をするかしないか。

この時点で“する”を選択する人は半分。

その次。メール交換をするかしないか。ここで更に“する”を選択する人は3分の1くらいになります。

さらに次。ここで終わらせないでやりとりを続けた人が4人。

そして最後。単純に最後まで食いついたのが1人。そう、それが僕だった、と。大抵の場合、こんな風にたまたま最後の一人になれるかなれないかなんですよ。

単純なことですが、本当にその通りですよね。

益満:

そう、簡単。逆に言えばそこまでしないとあまり意味がないですよ。
あまり難しいこと考えずに、ね。本当に単純に考えればいいんです。

でも学生はよく、「自分にはネタがない」と言いますよね。そういった不安が、一歩を踏み出せない原因になっていることも多いのでは?

益満:

自分自身がネタなんですよ!自分達が時としてバリューになっていると思うけどな。

自分達がバリュー?

益満:

学生だからこそ感じること、学生だからこその視点、そういったものは必ず誰でも持っています。そういったものに直接触れることは、全ての企業の方々にとって、貴重な機会なんですよね。大事なのは、飾らない自分らしさをどうやって伝えていくか。どうやって相手に活かせるものとして提案するかじゃないでしょうか。

実際に会社を始めて約1年半になりますが、どんなことを学びましたか?

益満:

就職する前に起業したり、商売をしたりすることって、すごく有意義だなっていう考えを持つようになりましたね。

その理由は?

益満:

起業すると、世の中のロジックがちょっと見えてくるんです。
例えばバイトをしようとして、アルバイト情報誌を開きます。
そして希望先に電話して、時給1000円の仕事が見つかって満足する、これで大抵の学生は終わってしまいます。
でも自分自身がビジネスするようになると、自分が店に雇用されるまでのコストやプロセスが分かるようになるんですよ。派遣会社などについては特に言えることですよね。

大抵の学生はそういったことを意識しないまま就職してしまいますよね。
起業してから学んだことについて語る

益満:

そこが学生の弱みです。卒業するまでにそれが分かって就職するのとそうでないのとは、違うと思います。給料を貰って「私なんでもやります!」ではなく、こういう仕組みで給料もらってるならこういうことをしよう、こういったことを学ぼう、と全体を見渡すことができる。この違いです。

なるほど。全体を俯瞰できればパーツとして組み込まれて働くのではなく、自分の役割を分かった上で働けますね。
さて、ここで心の円グラフを書いていただきたいと思います!今の自分の生活に占めるものを自由に書いてみてください。

益満:

ドラえもんでもいいですか?(笑)

・・・どうぞ(笑)

益満:

あれ、こうかな・・・いや、これじゃドラえもんじゃない。んー、こうかな・・・

「心の円グラフ」を書く益満さん
(試行錯誤の末、ドラえもんとその鼻をフル活用した円グラフが完成!)

益満:

こんな感じです。

益満さんの「心の円グラフ」

グルメの割合が随分多いようですね。

益満:

おいしいものを食べると幸せですからね!お昼は贅沢に食べるときもありますよ。ただ乏しくなってくるとものすごい極貧生活に入りますけど・・・。

それと同時にもう1つ大きな割合を占めているものがありますが…

益満:

まぁ、彼女が見つかれば仕事の能率もあがりますよ(笑)

「アイディア出し」という項目もありますが、これは意識的にしていらっしゃるんですか?

益満:

ふと思いつくこともありますが、意識的にしている時間もありますね。
街を歩きながら思いつくことも多いです。意識的にしている間に浮かばなくても、その答えがふとしたときに思いつくこともありますから、そういうのは大切な時間です。
アイディアを出した後に他の人物にどんどん出会うことで、またそのアイデアが変っていく。
一見その人物が直接ビジネスに結びつかなさそうにみえても、うまく組み合わさって何かのネタになることがあるんです。こうやってビジネスのアイディアが出てきますね。

学生だからこその弱み、強みを意識して活動していらっしゃる益満さん。

次回、第3章(最終章)ではそんな益満さんに、事業を通して伝えていきたことを語っていただきましょう!

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