吾輩は起業家である

第6巻

株式会社リネット代表取締役社長 毛塚智彦さん
「不可能なことはまだない」

更新:2006/6/30
文:八巻 渉(慶應義塾大学)

第1章 毛塚さん

株式会社リネットのプロフィール
株式会社リネット代表取締役社長 毛塚智彦さん

株式会社リネットは2006年2月5日設立。社内では、早稲田大学理工学部経営システム工学科4年生の毛塚智彦さん(代表取締役社長)を初めとする大学生5名の方が働いていた。インターン時代に培ったITスキルを活かして、インターネット広告事業、学生マーケティング事業の二本を軸にビジネスを展開している。毛塚さんのブログ「ドロップシッピングあれこれ」はその業界でも注目を集めている。我がGallegeでも協力させていただいた「第3回  丸の内チャレンジコンペ」でもそのビジネスプランの将来性が認められ、見事準優勝を果たした。

もともと記者の私と面識があった毛塚社長。 早稲田大学の理工学部に在籍しつつ、様々なビジネスに関する勉強会などを開いてくださって私自身参加させていただいていました。 そしたらいつの間にか起業されたとのこと。 就職活動中だと聞いていたのでかなりビビりましたよ。はい。


今まで毛塚社長は一体どんな活動をしてこられたのですか?

毛塚:

(敬称略)

一橋大学の友人達と「クレバー経営研究会」というところで色々な企業の社長さんをお呼びして講演会をやったり、経営・法規の勉強会をやったりしました。あと、それとは別なのですが、「ベンチャービジネス勉強会」というものもやっていて、そこで2ヵ月に1回、ベンチャー企業の社長さん3人をお呼びして勉強会をしたりしていました。
個人的な話だと、アメリカやタイの工場に働きに行ったりしました。

どんな事業を展開しているんですか?

毛塚:

大学の研究室のプログラムみたいなのがあって、本当なら3年生で研究室配属された後じゃないと行けないのですが、2年生の時に教授に頼み込んで行かせてもらいました。現地では人員の削減やレイアウトの変更とかしてきました。
他には、中小企業診断士の勉強をしたり、早稲田大学英語会に入って英語の勉強をしたりしました。英語の勉強の一環でアメリカを放浪したりしました。

ちなみに毛塚さんのTOEICスコアは900点超えとのこと。アリエンティ。

起業前も結構稼いでいらっしゃったと噂で聞いていたのですが、実際のところどうでした?(笑)

毛塚:

いや、稼いでたというほど稼いでないですよ(笑)。でも僕は、サイリバーという会社でインターンをしていたんですけど、アフィリエイトやバナー広告、SEOマーケティングとかやっていて、そこそこお給料はいただいていました。

なるほど。インターンを通してITスキルを培われたわけですね。
では、どうして就職ではなくで自分で会社を立ち上げることを選ばれたのですか?
就職活動中だと伺っていたのですが。。。

毛塚:

自分の会社だと自分の頑張った結果がそのまま跳ね返ってくるという魅力があったのと、大企業に就職すると20年後の自分がイメージできてしまいそうでそれが嫌だったわけです。

企業に入ってから独立、という形も考えなかったのですか?

毛塚:

そうですね、今既にやりたいことがあったので、今すぐに始めたほうがいいかなと思ったのでやりました。
個人的な話ですが、大企業に入ってしまうと、そこそこいい給料をもらって安定して起業とか考えなくなってしまいそうで。。。いわゆるぬるま湯に、というやつです。

さすがのベンチャースピリットです。
ところでITベンチャーというと深夜まで明かりがついているという印象があるのですが、毛塚さんはいつもオフィスで働いていらっしゃったりするのですか?

毛塚:

最近はアポとか入って外に出てることが多いですね~でもオフィスで働かなくても家で3時とか4時とか遅くまでやってたりしますね。楽しいですから(笑)

話は変わって、尊敬する人はいますか?

毛塚:

マニアックなんですけど、エリヤフ・ゴールドラットという人です。その人が書いた本を読んですごい影響を受けて大学の学科とかを決めたんですよ。その人は物理学者で、青酸カリの分野の論理を正しく作って、今もその論理が世界中の工場とかで導入されているんですよ。自分の極めてる分野を違うところに応用して世界中に広まっている点に感銘を受けて尊敬しています。それまでは早稲田でロボットを作ろうと思って早稲田の附属校に入ったのですが、いろいろと本を読む中でエンジニアになるよりかは経営に進んだほうがおもしろいかなと思って経営システム工学科に進んだわけです。特にゴールドラットの本には無理やり方向転換させられました。

その本のタイトルは何ですか?

毛塚:

今オフィスにあるんですが。(本棚から取ってきて)これです。

  エリヤフ・ゴールドラットの「ザ・ゴール」 『ザ・ゴール』
結構な読者家みたいですねー。月にどれくらい本を読まれるんですか?

毛塚:

ええ、いまだに月に20冊くらいは。会社作る前は毎日1冊読んでましたね。大学の授業中とか使って(笑)

毎日1冊も読まれてたんですか?!

毛塚:

やはり、就職しないとなると自分のインプットするものが狭くなりがちじゃないですか。毎月20冊を読む毛塚氏の本には付箋が大企業に入ると何百人も同期がいて、様々な会社と付き合いがあって、その中で勉強していける。逆にベンチャーとかってがんばってやっても自分のネットワーク内の狭い範囲で知識が固まってしまいがちなので、なるべく本を読んで視野を広げられるようにしています。

どれくらいの時期から起業を考えられていたんですか?

毛塚:

大学1年生の頃ぐらいですかね。実際高校のときからこの『ザ・ゴール』を読んでるときから経営に興味があって、色々な経営の本を読んでおもしろいなぁと思い出して、就職と起業というのが同じレベルの選択肢に思っていて、就職活動していたんですけど、大企業ってたくさんあるじゃないですか。その企業の中の1つとして結局自分の会社を選んだって感じです。

それでは、目標とする人はいらっしゃいますか?

毛塚:

やっぱり、この人(エリヤフ・ゴールドラット)ですね。
自分が仕事としてやっていたことをいかに他の業界だったり分野に応用して、世の中の役に立てるかって考える仕事がしたいなと思ってるわけです。そのために論文を書くのか、学会誌に記事をかくのかわからないですが、情報の発信をする人を目標にしています。

かなりの勉強家&読書家であることが判明。
今回はいろいろ毛塚さんについて知っちゃったので次回は事業について聞いてみようかな。

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