吾輩は起業家である

第6巻

株式会社リネット代表取締役社長 毛塚智彦さん
「不可能なことはまだない」

更新:2006/7/7
文:八巻 渉(慶應義塾大学)

第2章 ドロップシッピング

前回は社長の毛塚さんご自身について掘り下げてみたので、今回は事業についてからんでみますか。日本では聞き慣れないが、アメリカではもうすでに浸透しているビジネスモデル「ドロップシッピング」についてやたら聞きました。


まず、どんな事業をなさっているのでしょうか?

毛塚:

(敬称略)

いくつかありまして、インターネットの広告枠を売ったり、学生マーケティングを行ったりしています。

事業の内容について語る毛塚氏
他には?

毛塚:

「ドロップシッピング」というビジネスモデルがあるのですが、アフィリエイトに少し似ているものですね。アフィリエイトが商品を紹介して、ECサイト等が売るというだけのものであるのに対して、ドロップシッピングでは広告ではなく直接商品を自分名義で売ってエンドユーザーに発送することができるのです。今、それの事業化に動いています。

ドロップシッピングはアメリカからきたビジネスモデルと聞いているのですが、どういうところからこういった新しいビジネスモデルを発見されたのですか?

毛塚:

自分で新しいビジネスモデルを探してまして。まだ日本にはないものをはじめたいなと考えていた時に、海外サイトでドロップシッピングを見つけました。それで、これは日本でも流行るんじゃないかと思ったわけです。

ちょうど取材の日にドロップシッピング勉強会を開催されたとのこと。

毛塚:

ドロップシッピングの勉強会を早稲田大学の学生会館で開いたのですが、もう既にドロップシッピングを事業化されている方やこれから始めようとされている方13人くらいに集まっていただいて、いろいろ新しいビジネスモデルを話したり、逆に教えてもらったりしました。

教えていただければ私も行ったのに!


会社としての目標はありますか?

毛塚:

会社としての目標は…ドロップシッピングを日本でも広めていって、アフィリエイトと同じくらいの市場規模にもっていきたいと思っています。
アフィリエイターと比べてドロップシッパーと呼ばれる人たちは、始めるときの障壁が高いんですよ。
なぜかというと、アフィリエイターは商品を紹介するだけでブランドのイメージとかを考えてなくても済む分楽なのに対して、ドロップシッパーは代理店としての機能を果たさなければなりません。サプライヤーはドロップシッパーを通してエンドユーザーに商品を売るわけですからね。ドロップシッピングはもともとのお店の名義で商品を売るので、ある程度審査を厳しくしないと変な業者が入ってしまうわけです。

毛塚氏の会社としての目標
Amazonが同じサービスを始めた場合、どう思われますか?

毛塚:

自社のサービスを売るか…。でもドロップシッピングではECサイトだったりブログを書いてる人の名義で商品を売らなければいけないので、その分コストがかかってしまいます。多分amazonはやらないのではないですかね?あまりamazonにとってはメリットがないと思います。
でも他の大手の卸とかが始めるというのも十分に考えられて、それを考慮すると何らかの差別化が必要なんですけど、差別化のための資本が今のところ無いので、とりあえず先に初めて浸透させるしかない。パイオニアにならなければという感じです。
たとえパイオニアになれなかったとしても、何らかの形でドロップシッピングに関わっていこうと考えています。

今資本金とかはどうなされてるんですか?

毛塚:

正直な話、ほとんどお金がないので、資本金なしでどうやって始められるか考えていまして。ドロップシッピングの良さは成果報酬でやるモデルだということ。相手にリスクを背負わせるわけでもないし、初期投資もしてもらう必要も無いので、企業の方も了承してくれるんじゃないかと思っています。

収益面での具体的な今の目標は?

毛塚:

初年度で5000万、2年目に2億ぐらい稼げればな~と思っています。

ドロップシッピング。おもしろそうなモデルですね~。 では次回は会社についていこうか、と。

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