吾輩は起業家である

第8巻

株式会社オーシャナイズ
「"不可能に思うこと”はまだない」

更新:2006/7/28
文:工藤 肇(法政大学)

第2章 タダコピの実現へ!

いよいよ、タダコピを実現するために動き出した株式会社オーシャナイズ。しかし、実現にあたって、早速大きな壁にぶち当たることに…。


タダコピっていうのは、広告をコピー用紙の裏面にすることで、コピーが無料でできるというものですよね。もう少し細かく説明していただいてもいいでしょうか?

棚橋:

(敬称略)

タダコピの詳細について。棚橋さんと筒塩さんそうですね。あと、学校のコピー機って、一人あたり大体1度に10枚ぐらい使うみたいなんです。それを踏まえて、複数の広告を順番に出てくるようにしました。それと広告効果についても、テストマーケティングでの数値はかなり好反応でした。

筒塩:

まぁ、無料でコピーっていう物珍しさもあったかもしれませんけどね。

広告をもらうための営業では、相手企業の反応はどうでしたか?

筒塩:

かなり良いですね。タダコピみたいに学生に直接リーチさせるものって少ないから。

棚橋:

最近、TBSや東京新聞にも取り上げさせて頂いたので、知名度も上がってきてますし。

逆に、設置の許可を得るときの大学側の反応は?

筒塩:

これは本当に厳しいですよ。去年(2005年)の9月に始めようとして、7月頃からいろんな大学にお願いに行ったんですが、全く相手にされませんでした。お願いして、何度断られたことか…。

永澤:

うん、何度居留守を使われたことか…(笑)

そして、やっとこの4月から法政大学と慶応大学でタダコピが実現しましたね。どのような経緯で設置が決まったんですか?
設置が決まった経緯を語る棚橋さん

棚橋:

はい。法政は、大学のすぐ近くに成文堂っていう本屋さんがあるんですよ。そこに話を持ちかけたら、そこの社長さんが「うちは法政の校舎内でも営業してるから、お願いしてみるよ」って言ってくださって!今回、成文堂のかわりに三省堂がそこに入るから、その引き継ぎ時に、一緒にタダコピの設置もできるように、大学に許可を得てくれたんです。

慶応の方は?

筒塩:

三田キャンパスのザ・カフェテリアという食堂に、設置の許可をお願いしに行ったんです。そしたら、そこの食堂の店長さんが「うちのカレーおいしいんだよね」と。なに?っと思っていたら、「おいしいのにあんまりお客さん来ないんだ」って言ってて。で、きっとタダコピを置けばカレーをみんな食べに来てくれると考えてくれたらしく、見事、この食堂に設置できるようになったんです!

永澤:

お互いのメリットが一致した感じ(笑)

その後もタダコピは東京大学と早稲田大学でもサービスを開始しましたね。

永澤:

今まで前例がないって言われて断られていましたけど、やっと前例を作れたんで、やっぱり反応も違ってきますね。

棚橋:

メディアでの露出も増えたので、交渉したときの相手の反応も良くなってきました。

ずばり、設置大学の目標は?

筒塩:

はい、目標は高く、年内に30校はいきたい!

努力で獲得したコピー機の設置場所を武器に、さらなる普及とサービス拡大を狙っているようです。次回は、タダコピサービスを利用した新しい試みと、オーシャナイズのメンバーの素顔に迫ります!

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